ラウンジ 3

Intermission


8008.18    グランドキャニオン国立公園   アリゾナ




「ようやく…、休息室……」










ドアをあけてラウンジに入ると、中はびっくりするほど広かった。
高い天蓋の室内には、大きな枯山水風の庭園があった。
庭園は、もったいないくらい手の込んだすばらしい造りだった。

その庭園の中央部は、あたかも、清んだ朝日に映える
霧の大海を上空から見下ろしたような石庭になっていて、
雲海に浮かぶ山々…… あるいは、海霧の流れる島々を
イメージしたらしい、苔むし落着いた安定感のある石たちが、
一万年も前からそこにあるかのように存在している……

……傍らのベンチに座ると、しばらく石庭をながめていた――

雪の日のように静かだった。人の出入りがまったくない……
どうやら、今ここにいるのは私だけらしい……

庭園の周囲をゆっくりと歩きながら見ていると、
西側に埋没している、白く光った奇妙な岩が目にとまった。
近寄ってみると、岩に文章が石碑のように刻まれている。
刻まれた文字は、古代からの風化にさらされていたかのごとく
磨滅していたが、どうにか読むことができた――

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            10000日の**ク*

   10000日目の誕生日に 次のことを成し遂げた者は
   人生の *成功者* となるであろう――
     (これは、男性のみである)
     (女性には、無理……であろう)

            《誕生10000日巡礼》

       一人旅…

       旅は出発10ヶ月以上前より準備…
       赴くは外国…
       初めて訪れる国々…
       ことばのわからない国々…

       旅は連続100日以上の世界“見楽”巡礼…
       巡礼地は自らの内なる声を聞き決める…

       旅費は労働1000日以上により貯える…

       旅の途中…
       誕生10000日目に初めて訪れた街…
       そこで誕生日をひとりで祝い感謝を捧ぐ…
       そのとき周囲に自国人が1人もいない…
       祝いの食事は飲物一瓶食物一皿…

                  白明の賢者 アレクサンドロス

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            偶然と必然の****

         偶然となす者は――
         *プロセス*の誤解者である……

         必然となす者は――
         *リーズン*の理解者である……

         …………

                   辺境の瞑想者 フローリス

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             フィーマーズの法則

            幸運は気づかない
            不運は身にしみる……

                運勢の配達者 フィーマーズ

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Intermission


9005.24    ウルル国立公園   ノーザンテリトリー


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棋領ラウンジ巡礼の
*道標(みちしるべ)*

*むり*に理解しようとすると
誤解します……

判らずとも*よい*のです

           神話の女王 ベアトリス

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◆次は、「棋領疑問集」です◆






  

−休憩03−