ラウンジ 5

Intermission


8208.09    ノイシュバンシュタイン城   ドイツ




「なんとも……、ラウンジ?…」











ドアをあけてラウンジに入ると、
中はまるで中世の宮廷図書館のようだった。
周囲の壁は、高い天井際まですべて書架であり、
びっしりと巨大な書物が数え切れないほど詰まっている。
書物の背表紙は、多くが金銀箔で装丁されていた。
しかし、はじめて見る異国風のタイトル文字は、
すべて理解不可能だった……

広い室内には、たくさんの机と椅子が並んでいたが、
人影はまったく無かった――
今、この図書館内にいるのは、私だけのようだ……

館内の奥まったところに、
一つだけ明かりが灯っている机があった。
近寄ってみると、机上に大きくて厚い豪華な本が一冊、
開いたままになっている――
まるで、私が入室する一瞬前まで、だれかがここで、
調べものをしていたような雰囲気が残っていた……

その本の文章は、見たこともない不思議なデザインの
装飾文字であり、とても読むことはできなかった。
もし、古代の魔法呪文書があったとしたら、きっと、
このような書物だろうという想いが浮かんできた……

そのとき――、どこから入ってきたのか?
一条の光をふくんだ一陣の風が本の上を吹き抜けた!
そして――、ページが静かに一枚めくれ……
なんと、そこに書かれていた文字は読むことができた!

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          存在と消滅の****

       …………

       ――ラウンジ 8 を訪れよ――

       …………

               一閃の愚者 フェルマール

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                 ・

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          自者と他者の****

       人類は―― 他者に
       自分を理解して と望む……

       しかし―― 自分に
       他者を理解する 暇はない……

       …………

            ソルシスの調査官 アスラルーン

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                 ・

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          資産と結婚の****

       金持ちと結婚しても
       金持ちになれない――
       金持ちの配偶者となるだけである…

             楽園の先住者 アークエンゼル


       …………

       資産家となるには――
       相手の死を 待たねばならない……

       相手が長寿だと――
       一生 資産家になれない……

           ソルシスの先住者 アークデーモン

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                 ・
                 ・
                 ・

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          誤解と理解の****
             あるいは――
          *石と*玉の****

       *真*に重要なのは――
       「何を言ったか?」でなく
       「誰が言ったか?」であり――
       「誰が書いたか?」でなく
       「何を書いたか?」である……

       …………

             白明の賢者 アレクサンドロス


       …………

       あなたが何を言おうとも――
       それは以前に
       誰かが言ったことである……

       …………

           ソルスリーの研究者 カウントルド

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Intermission


8208.23    トレド   スペイン


◆次は、「棋領戦形集」です◆






  

−休憩05−