手合集 5

対局棋譜

棋領棋譜 2 解説

左天陣戦法 VS 右天陣戦法

 7・▲42天=戦略。スイヘイ・4間天陣戦法……アクエリアス フォーメーション。

12・▽48紅=戦略。シシト・好形陣……レオ フォーメーション。

14・▽26士=戦略。テンビン・右天陣戦法……ライブラ フォーメーション。

19・▲72白=戦略。ラムト・将宮陣……アリエス パレス。

31・▲74士=作戦。ここで▲45士と開戦するのも一局。

32・▽56紅=戦術。紅炎の活用。

34・▽35士=作戦。開戦。

35・▲55青=作戦。反撃。▲35同士と一旦取るのも一局。

39・▲73青=戦術。青江の活用。

40・▽64永=強手。▽66永などと引けば穏やか。

43・▲54白=作戦。次に▲56白▽同白▲64黒の含み。後手は▲56白の瞬間▽73永成と斬る予定。

50・▽同白=ここで▽42天成と勝負するのも一局。

51・▲41士打=堅手。普通こういう手は好手になりにくいのだが、この場合は働いた手。後手の天陣を封じた。

52・▽88白=落ち着いた手。後手の弱点である領77を守った。これで先手から▲55青打▽同白▲同青と攻めにくくなった。このへんはどちらも渋い。

53・▲94青打=難手。▲76青の一点狙いなので指し難い手。後手が▽98青打と受ければ先手のほうが働いている。

54・▽64青打=強手。

59・▲24青打=次に▲46青と白風を取って目将をかける手を見せているが、真のねらいは青江を取らせてからの▲14永打。

62・▽72紅成=勝負手。ここは難しく本局のキーとなる局面。あまい手を指すと▲14永打と詰めろ(次に▲78天打▽同黒▲58永成▽79将▲78青成▽同将▲76青打以下詰み)天陣取りをかけられる。
だからといって強く攻めて紅炎をわたすと先手から▲58青成▽同黒▲76紅打という手がありかなり危険。

63・▲同黒=後手からの▽64青打が怖いので▲同将もあるところ。

64・▽61永打=先手が▲62黒と受ければ▽64青打。

65・▲62天打=妥協手。ここは難しく本局のキーとなる局面。第一感は敵の打ちたいところに打つ▲64青打だが▽72永成▲同将▽42天成▲同士▽53紅打▲62将▽72黒打▲63将▽85青打などと進行したとき、64青が先将(先手の将志)の逃げ道をふさいでいる可能性がある。▲64青打は次に▲46青と目将できるが詰めろではない感じがする(長手数の詰みがあるかもしれないが対局中は解らず)
そこで前からの作戦通り▲14永打と詰めろをかけたいが▽64青打から、あるいは▽72永成▲同将▽42天成▲同士▽64紅打等からの詰みがあるのかないのか、対局中は読みきれない。
もちろん▲58青成と攻める手はあるが後将(後手の将志)の詰みも読みきれず……
やむなく76青は清算せずに第4候補の手として▲62天打と受けた。

68・▽85白打=攻防手。領76を守り、攻めては▽83白成▲同将▽85青打をねらっている。

72・▽76青打=好手。攻防手。

73・▲58永成=疑問手。疑問手だが天陣を取っている状況ではない。
ここでは▲69黒打とし▽78将は▲58永成、また▽同将は▲67天成▽79将▲78永打▽同青▲58永成と勝負したい。

76・▽49将=ここで▽69同将は▲67天成▽79将▲78黒打▽同青▲68黒打▽89将▲78黒成▽98将▲88北▽同将▲68竜以下詰み。

77・▲47永成=敗着。ここでは後将の詰みを発見できなかった。やむを得ず▲47永成と守備に利かしつつ詰めろをかけたが、後手に詰まされてしまった。
だが局後の検討で詰みがあった。ここで▲27青打▽39将▲29青成▽同将▲47永成▽38黒打▲18黒打▽同将(▽39将は▲27紅打)▲26紅打▽27将▲38紅成以下詰み。

84・▽45青打=決め手。ここに青江が打てたので詰んだ。以後、先手はいつ無了してもおかしくないが、読者のために最後まで指していただきました。

86・▽63永打=疑問手。難しくなった。▽63黒打とすれば簡単。

無了図以下=▲75将は▽86黒打まで、▲53将は▽43黒打まで詰み。

総括=先手は77手目で▲27青打からの詰みを発見できなかったことが敗因。
しかし、これは仕方がないともいえる。ふつう、対局中(時間の制限もある)こういう詰みを発見することは困難である。
したがって、先手の73手目▲58永成は早まった手(もしも、後将の詰みを読みきって指したのであれば普通の手)であり、解説のように指すほうが本筋でしょう……。


−手合05−